天皇陛下のお気持ち表明の「お言葉」から昨日で一年。
あのときは「安倍一強政治」真っただ中、
誰が今のような支持率急落(内閣改造でちょっと
持ち直したけど)を想像しただろう。
今年に入ってからだって、自民党は総裁任期を
「連続2期6年」から「連続3期9年」に延長する
方針を決定していた。
当然、安倍3選を念頭に置いていたはず。
それから半年も経っていない。
今、自民党内で安倍3選を考えている人は
どれくらいいるだろうか。
正直なところ、私は、この国の民主主義は
もはや機能しないのではないかとさえ思っていた。
誰も彼もが「民進党よりマシ」というだけで
安倍政権を「なんとなく」支持。
いや、それこそが安倍政権の正当性を謳う
根拠にすらなっていた。
安倍政権が何をしてきたかには目を向けずに。
けれども天皇陛下の「お言葉」と国民の意思を
まるっきり無視してきたこの1年間の姿勢、
数々の意味不明な閣議決定、国会軽視の発言、閣僚の失言、
アカラサマな官邸主導の官僚人事、
アカラサマなお友達優遇のモリ・カケ問題と来て、
少しずつ「何かおかしいゾ」と思う人が増えてきた。
一部の、政権中枢にどっぷり浸かって自己の存在価値を
アピールしてきた人、今なお民進党よりマシと考える
視野狭窄・思考停止の石頭の人を除いて、国民の多くは
権力に批判的な目を向ける力を持っている。
偉そうな言い方になってしまうけれど、
この国の民主主義はまだ捨てたもんじゃない。
・・・でもこれで安心してちゃいけないんだよなあ。
皇位継承問題はまだ何一つ解決していない。
皇太子殿下がいない状態になることに変わりはない。
秋篠宮家は今のままでは宙ぶらりんではないか。
悠仁さま以外に男系男子がいない以上、
皇室典範を改正して女性宮家を創設しない限り、
皇室が途絶えるのは確実。
延期していた眞子さまのご婚約内定発表の
記者会見も、いずれ行われるだろう。
その意味では、喫緊の課題だ。
私たちにできること。
“次の世代を考える”政治家(Statesman)を
見極める目を持つこと、
チェックする目を持ち続けること。
何より私たちが、“次の世代を考える”という
視点を忘れないこと。
繰り返しになりますが、皇位継承問題、
まだまだ終わっておりません!